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Date: 2017/05/01

「らしさ」のお話

こんにちは。&_のデジタル雑務要員、パート社員の鈴木です。

4月になり(もう5月ですが…)、ピカピカの新入社員さん達が入社しました。
新しい風を感じるとともに、手狭になった事務所の隅にわたくし追いやられております。しかし、可動性が高いのが雑務要員の良い所と自負しております。そんな変化が嬉しく楽しいです。

今までは子育てに絡め記事を作ってきましたが、今回は直接関係ありません。
(子どもも3歳に近づいてきて、なんとか言う事を聞きながら日々をこなせるようになってきました。またネタを貯めておきます。)

今回のテーマはらしさです。

普段は在宅で仕事をさせてもらっていますが、週に1回事務所に出勤します。そのせいか、通勤時に見るものが毎回新鮮に、そして違和感があれば、慣れる事もありません。

1.街で見かける違和感

街に出ると、雰囲気のいい、シンプルながらも手を抜いていない外装・店内・POP・メニューやオペレーションを見たり体験して、素敵だなぁと思う事も多々ありますし、逆もまたあります。
職業柄、もったいないと感じるのは後者です。

具体例を挙げると、最近特に気になったのはある名刺屋さんの外装でした。

料金や早さが謳われる事の多い業種の中、「名刺を作成します。名刺は会社の顔です。デザインはとても大切です。」という雰囲気の、少し毛色の違うコピーを店舗窓一面に謳った名刺屋さんがありました。
しかしそのフォントはPOP体。おそらく気軽に相談が欲しいという、敷居を下げたい気持ちがそのフォントを選ばせたんだと思います。
ですが、実際のコピー全文はとても長く、また全てPOP体だったため、非常に目にうるさかったのです。
デザインは大事だと謳ったその言葉のデザインが、内容から逸れているのです。
奇をてらったという意味で印象には残りますが、果たしてその店舗に名刺を依頼したいかというと、あまりそうはならないのではないでしょうか。

 

2.らしさ

その名刺屋さんはどんなフォントを使うべきだったのでしょうか。
きちんと読ませたいなら、奇をてらわず明朝体、明朝体が少し固ければ、安定感のある上品で細めのゴシック体にするべきだと思いました。

逆に、「コピーの内容」に対する「フォントの組み合わせ」によりそのお店らしさが伝わってしまうという事を考えると、自分がその店舗に発注した場合、そういう選択肢をされるのではという印象を相手に与えてしまうのがデザインです。

 

3.デザインのTPOと、より広義の「らしさ」

社会人ならよく聞くTPO(Time・Plece・Occasion)とは、時と場所と場合にあった服装や行動を促す言葉です。これは服装や物言いに限った話ではありません。対面するすべての物事に発生します。

デザインにおいてはトーンアンドマナーといって、カラーとフォントを決め、全体の統一感を出す際に使う言葉もありますが、これにはTPOの意味は含まれていません。
&_ではよく代表がらしさという言葉を使います。らしさという言葉の方がトーンアンドマナーより広範囲を指し、またTPOの意味も含む言葉だと思っています。

「らしさ」とはそれそのものが持つ世界観と言うとわかりやすいかもしれません。

 

4.伝わってしまう「らしさ」

デザイン、特に広告は、読めたらいいというものを作る事ではありません。

読めて伝わらないといけないし、伝わってしまう事を考慮するのがデザインです。
装飾次第で、意図しない事が伝わってしまう事があるのです。
「読めればいい」というものであれば、それをわかった上で目立たないフォントを選ぶのがデザインです。

数学のような解答はありませんが、限りなく正解に近い組み立てができるのがデザインです。
今回は特に文字のみ触れていますが、写真やイラスト、カラーも基本的にこのらしさに含まれます。

 

5.最後に

ツールや印刷所が生き残る為の時代の変化として、誰でもそれなりのものが作れるようになってきています。
それゆえ、例に挙げたものこそ専門的な業種ではありましたが、上記の様な事例を見かける機会も増えた様に思います。

&_では、ヒアリングをしっかり行い、これまでの経験を元に、お客様・ひいてはご依頼の目標に必要な「らしさ」を出し、貫通力を上げるのが得意です。
お困りの際は、ぜひ&_にお声かけください。

全然関係ありませんが、次回からはものの名称を調べつくすシリーズをストックしようと思います。
何かと何とかなってしまう時代に、改めて調べて辞書を引き尽くそうではありませんか。
今回は更新が遅れ失礼しました。

次回はきっちり締め切りを守りたい、鈴木でした。