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Date: 2016/12/01

子育て風景から見たデザイン2「ショッピングモール」

こんにちは、AND SPACEのデジタル雑務要因のパートタイマー社員、鈴木です。
「デジタル雑務要因」とは決して卑下している意味でなく、響きはあまりよくありませんが、otherに分類されるような事に専念できる人間がいることは職場にとってとても大切だと思っています。

さて、私の記事テーマは「子育ての風景から見たデザイン」ですが、今回は複合型大型商業施設について。

出産前と後の決定的な違いに「常にこどもと一緒」があります。
自宅で、寝室で、買い物で、とにかく一緒です。
そんな生活の中で感心したことは、最近のファミリー向けショッピングモールが抜群に使いやすい事です。

ここで言う「こども」とは、まだ目が離せない2〜3歳くらいだと思ってください。
4〜5歳以上になってくると、行動の優先順位をつけての「我慢」がある程度自分でコントロールできるようになってきます。そういった我慢にコントロールが効かないこどもを連れていても尚利用しやすいというのがポイントです。

その使いやすさに感心するやブログの記事にしようとするほどです。
そしてそれはこどもを持たないと実感できない事だと思ったからです。
こどもを連れていないカップルや一人買い物をする上では正直広すぎると感じるあの類の施設ですが、こどもを連れていると「なる程よくできてるなー」と思うところばかりです。

1.動きのストレスが極端に少ない

もうぶっちゃけますがその使いやすい施設とはイオンモールです。
最近建造されたイオンモールはすごいです。そりゃもうすごい。
こどもを連れての買い物しやすさと加えてそこで食事をとる敷居の低さトップクラスです。
(※日常的な食料の買い出しとは別。)

導線と施設デザインが自身の利用レベルではかなり完璧な方かと思いました。

世の中の課題の大体は「ストレスを減らしたい」という事に起因するとAND SPACE代表の谷川は言います。
そのとおりだと思います。かっこいいチラシを作りたい、でもその先にあるのはたくさんの人に目に留めてもらい、売上をあげ会社のストレスをなくしたい=もっと快適に仕事がしたい、というものです。

そういった意味で、このショッピングモールというのは、小さいこどもをつれた家族に向けて、とてもストレスなく作られているのを実感しました。
目線の動き・導線がいちいちスムーズです。
そうなる様にデザインされているのをひしひし感じます。

特徴のいずれもがまず施設の広さを必要とするものですが、同様に広い施設にいっても「おおおーーイマイチー!!」と感じた経験がある身からするとほんとにその計算された様は顕著です。

2.サインの表示

まず、トイレ、授乳室、エレベーター等の案内表示が大きい。
本当に大きい。適切と言うべきでしょうか。とても見やすい。
遠くからでも見やすいように人の背にかぶらない程度に高い位置に大きく表示されている印象です。
特にこどもがまだ乳児の場合、この授乳室が使いやすく数がないとツラいです。
それも私は娘が2歳になった今その頃の記憶がもはや薄れている状況です。
よほどブレなくターゲットにされていないと数と使いやすさは保たれないと思います。

3.配置数と配置場所

そろそろ欲しいなーという箇所にあります。
トイレ・手洗いはもちろんのこと、エレベーターもほしいなーと思った箇所にあります。
とにかく数が多いです。多くて3台が1箇所に配置されています。
通常2台、駐車場への細い通りなどは1台の事もあります。

4.サイズ

基本的に子供用のキャラクターカートでらくらく通れる道幅に作られています。
エレベーターのサイズも、トイレや授乳室への道も、フードコートや飲食街、ショッピングフロアも混雑時以外はほぼストレスがないです。
混雑時でも少しお互い気をつければほぼストレスがないです。
(店舗内はキャラクターカートがない事もあります)

5.椅子等の配置場所や数

自動販売機・ソファ・こども向けの遊具の箇所が的確だと感じます。

自動販売機:トイレ前の待ち合わせやエレベータ前にほぼ漏れなくある。
ソファ:かなりの多め。通りに、トイレ前にと混雑していても必ずどこかは空いているほど。
子ども向け遊具:少なめ。場所を限っている。

最後の子ども向け遊具の数がポイントなのです。
力説させていただきたい。
これが「親としてあってほしくない場所」にあると、とてもストレスなのです。子供は遊具で遊びたいですから。
それがあって欲しいし場所にあってあって欲しくない場所にない事にとても感心しました。

また、いろんな設備が数ある事で色々「なんとかなる」んです。
夫婦で来ている場合、事前確認(トイレ場所の確認や待ち合わせ場所への配慮)を綿密にするというストレスが激減します。
分かれての行動中も、こどもの予測不能な行動に振り回される結果、トイレや集合場所になり得るところが少ししかないのは、一見してはぐれにくいようでいて、移動に距離がいるので結果はぐれる時間が長くなるのです。
特に目移りするあの様な場所ではそう感じます。

6.動きのストレスが多い施設とは

複合型商業施設はイオンモール以外にも利用する機会は多いです。
多いですが利用するたびに違いを感じる現状です。

エレベーターの数が少なく、しかもどこにあるか全然わからない。
1Fから当然親は楽をしたい。1Fからキャラクターカートに載せ用事を済ませたい。なのに上の階に行けない、なかなかたどり着かない。
フロアガイドのお姉さんに場所を聞いたのにそもそもエレベーターの場所が本当にわからないというもの。
このケースは稀でしたが、これはすごいストレスでした。
よっぽど施設をよく利用しており「2Fからキャラカートにのせよ〜〜」などの動きが設計できている利用者じゃないとツラいと思いました。

また「フードコート内」にキッズスペース(遊ぶスペース)があるとだめです。
小さなこどもは食べる事よりも遊びたさが勝ちます。
しかしこどもを不機嫌なく体調を整え昼寝をちゃんとさせようと思うと、毎食をしっかり食べるのはとても大切なのです。
何回かこれで本当に苦労したのを覚えています。
もう少し大きくなればご飯を食べて、それから遊ばせている間に親がゆっくりできるんでしょうが…。

また、カートを利用してのトイレや授乳室利用がしにくい狭さの施設。
これはこどもと母親だけの場合にとてもしんどいです。
カートを確保しておく場所がなく、利用中本来おいてはいけない場所に放置する不安などと葛藤しながら用を足したり授乳したりすること数回。
せっかく買い物にきていても本当にこどもが小さいうちはこういう小さいストレスが負担になる事が多いのです。
利用側が無駄に凹みます。

そしてこういうストレスのある施設の特徴は、以前からある箱を使ったままリニューアルした、という場合が多いです。
予算的な上限がある中、全体の運営を考えた時に利用者にしわ寄せがいくのだと思います。

7.最後に

だいたい最後がタイトルからちょっと逸れますが。

ここまでの話をWebや紙のデザインに置き換えます。
これは何も施設のリニューアルに限った話ではなく、仕組みもプログラムもどんどん進んでいる世の中に合わせて作り手が発信する形を変えていかないといけないのは一緒で、Webサイトや紙モノのフルじゃないリニューアルは似たことに陥りやすいと感じます。
結局予算や元ある維持しないといけない形のせいで、エンドユーザーの使用感にしわ寄せがいくのです。
チラシやカタログなどだと目的到達力が落ちると思います。
もちろん費用対効果を考え一部リニューアルという形が最適な場合もありますので、そう言った場合の事を言っているのではない事をご理解ください。

&_は再設計・再構築が得意な会社です。
お困りの際は是非お声がけください。

鈴木でした。